屋上・ベランダ防水工事が大切な理由
投稿日:2019.12.3 更新日:2023.8.4

目次
防水工事の役割とは?
防水工事とは建物の屋上やベランダ、外壁や屋根に施されている、【水が建物内部に入るのを防ぐための工事】の事です。
防水工事は
- ・建物の強度を保つ
- ・外観や内観を保つ
- ・カビを防ぐ
事を目的としています。
建物内部に水が入ってしまうと建物本体の劣化が進み、耐久性が下がってしまいます。また劣化が進むと剥がれやヒビ、シミ等が生じ、外観や内観の見た目も損ねてしまいます。
雨漏りに発展するとカビが発生し、健康被害にも影響が出る可能性がある為、防水工事は生活するうえで定期的に行なう必要があります。
定期的な防水工事の重要性
通常、家の屋上やベランダは、建築されたときに防水機能が施されています。
防水機能は主に、防水効果のある塗料や防水シートを貼ることで、床材に雨がしみ込まないように対策されています。しかし残念なことに防水シートや塗料は数年すると劣化してしまうので、定期的な防水工事が必要となってきます。
劣化した屋上やベランダから侵入した雨水は、室内の天井もしくは壁にシミとしてじわじわと侵入し現れてきます。
天井や壁に現れたシミは、雨漏りの位置を特定することが非常に難しく、どういった経路を通って、シミとして出てきたか特定ができません。
侵入経路の特定ができない場合は、天井を剥がして雨漏りの箇所を特定するという、非常に大掛かりな大工工事が必要となってしまいます。
また、長期間に渡って少しずつ侵入し雨漏りに繋がった場合には、侵入周りの構造材にも影響している可能性が大。木造なら雨水侵入の湿気による木の劣化も発生しますし、鉄骨の場合にはサビてしまい耐震性が弱っているかもしれません。
雨漏りや建物の劣化を早期に発見することは難しいため、定期的な防水工事をすることで雨漏りや建物の劣化を未然に防ぐことができます。
防水工事の種類
では一般的にどのような防水工事があるのでしょうか?
防水工事は大きく分けると4種類に分けられます。
FRP防水
一般的な住宅で一番多く採用されている防水方法です。FRPとは繊維強化プラスチックのことで、強度が強く、耐久性や耐候性に非常に優れているのが特徴です。
施工後の重量が軽い為、多くの住宅で使われています。防水性が高い為、船舶にも使われています。
耐用年数は15年〜20年と高いですが、メンテナンスフリーの工事方法ではないので、定期的な塗り替えは必要。施工価格は1平方メートルあたり6,500〜10,000円が相場となっています。
ウレタン防水
ベランダや屋上の床に、液体状のウレタン樹脂を塗布して防水膜を作る方法です。
ウレタンとはプラスチックの一種であり、配合や方法によってスポンジや塗料、接着剤や断熱材等あらゆるシーンで活用されています。一般木造住宅で使われることは少なく、マンションの屋上やベランダで多く使われています。
耐用年数は8年〜10年と少し短めなので定期的なメンテナンスは欠かせません。施工価格は1平方メートルあたり6,500〜12,000円が相場となっています。
シート防水
塩化ビニールやゴム製の防水シートを貼り付けて防水層を作る方法。
防水性が高く、メンテナンスも簡単であるのが特徴です。広い面積を一度に施工出来る為、ビルやマンションの屋上に多く使われています。シート状なので、複雑な形状の場所には向いていません。
耐用年数は10年〜15年と長いため、何度も足場を建てるのが難しいビル等によく使われます。施工価格は1平方メートルあたり8,000〜15,000円となっており、塩化ビニールは強度が増す分値段も高めになります。
アスファルト防水
液体状のアスファルトとアスファルトシートを組み合わせて塗布して防水層を形成する方法。主に、ビルやマンションの屋上の防水工事に使われています。防水性も高く、耐用年数も高いのが特徴ですが、費用が高く、重量もあるので、木造住宅や小規模建物にはむいていません。
耐用年数は15〜30年。施工価格は1平方メートルあたり11,000〜22,000円が相場となっています。
劣化によって発生する症状
お住まいのベランダや屋上の劣化がどれくらい進んでいるのか、耐用年数以外にも自分たちで知ることができたらメンテナンスの計画も立てやすいですよね。
劣化があまり進んでいない場合は、早めの対策としてトップコートの塗り替えだけで済むことがあります。大掛かりな防水工事は必要なくなる為、劣化の目安を是非知っておきましょう。
ひび割れ、亀裂
表面にトップコートを塗布している場合、強い紫外線や雨風によりひび割れや亀裂が生じることがあります。
厳しい気温の変化により防水層が膨張や収縮を繰り返し、亀裂が入ることもあります。トップコートが剥がれている状態になると、防水層が直接紫外線等のダメージを受ける為、早めにトップコートを塗り替えることで劣化を防げます。
破れ、膨れ
表面のトップコートが経年劣化し、伸縮性を失なうと破れることがあります。
トップコートに少しの破れが生じると、隙間から雨が防水層に入り込み、塗膜を膨らませてしまい、防水層がはがれてしまうことがあります。
防水シートは専用の接着剤で貼り付けているため、時間の経過と共に密着性が弱まり、剝がれきます。シートの間に隙間が出来てしまうと隙間から雨が入り込み、雨漏りの原因に繋がります。
亀裂
経年劣化や、大きな地震の後に亀裂が発生することがあります。
トップコートの塗り替えだけで済む場合もありますが、地震で防水層まで被害が出てしまった場合は、防水層自体の工事が必要となってきます。
劣化をそのままにしていると
屋上やベランダの劣化を発見したけど、『このくらいならまだ大丈夫かな…』とそのまま放置しておくと、想像以上に進行してしまいます。
ジワジワと家の内部に水が入ってくると、家の中からも劣化がすすむ為、家全体の木材やコンクリートを腐食してしまいます。腐食すると耐震性にも影響が出てくるため、まずは水の侵入を防ぐことが一番大切です。
また、雨漏りがおきてしまうと、天井の交換や、軒の交換等、大掛かりな大工工事が必要となり、費用も数十万〜数百万と大きな出費になってしまいます。
ベランダや屋上の劣化は、たとえ範囲が小さかったとしても放置は禁物です。
なぜなら、ベランダの劣化を放っておくとこちらも雨漏りに繋がるからです。
ベランダが雨漏りすると、ベランダ裏の軒や、下の階の天井に水が回ってしまうこともあり、家全体の耐震性にも影響が出てしまいます。
ベランダ・屋上の劣化を見つけた!どうしたらいい?
では、屋上やベランダに劣化を見つけたらどうしたらいいのでしょうか?
まずは防水工事の専門業者に点検の依頼をしましょう。
劣化の状態を自己判断で見極めることは難しく、万が一誤った判断をすると、さらに劣化を進行させることになります。
後々に雨漏りしてしまい、大きな出費に繋がる可能性が出てきます。
そうさせないためにも、劣化を見つけた時点で専門業者に点検してもらいましょう。
そうは言っても、防水工事っていくらかかるの?しっかり工事してくれるの?と不安な気持ちも芽生えるかと思います。
当社は実際の屋上やベランダの状態を確認してから、お客様が納得のいく、最適なメンテナンスをご提案いたします。
無料点検、無料見積もりを随時行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
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