雨漏りを放置すると危険!修理費用と対処法を解説
投稿日:2019.12.19 更新日:2023.7.27

家の雨漏りや天井シミに気付いた後、そのまま放置していませんか?
建物の耐久性にとって、1番危険なことは雨漏りを放置することです。
特に被害がない、あるいは大したことないと勝手に判断して放置すると、雨漏りやシミはどんどん酷くなります。
さらに放置すれば雨漏りで家の家具や電化製品などが痛むだけでなく、建物内部の腐食が進み、やがて家全体に及ぶ長期間の改修工事を必要とするケースも少なくありません。
この記事では、雨漏りや天井シミが起きた場合の適切な対処方法について解説します。
繰り返しますが、雨漏りしている状態の放置は後々大きな影響を及ぼします。
雨漏りの兆候が少しでもあれば、放置せず早急なメンテナンスをぜひ検討してください。
目次
雨漏りを放置するとどうなる?
雨漏りを放置すると、建物の耐久性がどんどん落ちていきます。建物に使われる木材や鉄骨が「水」により傷むからです。
マンション・戸建ていずれの場合でも、雨漏りが起きている時点で建物の内部にすでに水が入ってしまっているケースがあり、雨漏りを放置すると建物の骨組みや配線などに大きな影響が及ぶ危険があります。
万が一雨漏りにより建物の改修工事が必要となった場合、改修工事の間にも雨が降れば建物の耐久性はさらに落ちていきます。雨漏りを放置すればするほど、修繕するための費用や時間が雪だるま式に増える可能性が高いです。
雨漏りを見つけたら、少しでも早く対応することが建物の耐久性を保つカギになります。
天井に雨漏り!チェックすべきは屋根で合っている?
天井から水が落ちてきたりシミが出来ていたりした場合、屋根から水が入った可能性は高いです。
ただし必ず屋根に原因があるわけではなく、外壁やベランダが原因になることもあります。
また屋根からの侵入であっても、どのようなルートを通って天井まで水が伝って来たのかは表面的にチェックするだけでは分かりません。
雨漏りの発生に気付いたら、自分で原因箇所をチェックするのではなく、専門業者へ調査依頼をするのがベストです。専門業者に点検してもらうことで、表面的な雨漏りの状況や原因確認だけでなく、建物の構造体への影響や、これから雨漏りしそうな箇所の確認も合わせて行ってもらえます。
また、場合によっては雨漏り以外の原因で家の中に水が落ちてきている事があります。
それは水道管や排水管から漏水が発生しているケースです。水を使用していないのに水道のメーターが回っていたり、雨が降っていないのに水が落ちてきたりしている場合はこちらの疑いが強くなります。漏水の場合は、水道業者による水道管の点検・修理が必要です。
鉄骨造と木造で雨漏りの影響は異なる?
雨漏りが建物の耐久性に大きな影響を与えるという点では、程度の差はあれど鉄骨造も木造も同じです。
鉄骨造・木造のどちらかに関わらず、雨漏りを見つけたら迅速な対応が必要です。
木造の場合、躯体部の木材が雨漏りで水に触れると腐食してしまい、放置することでやがてボロボロになって崩れてしまいます。
鉄骨造の場合でも建物の柱や梁などに使われている鉄骨に錆びや腐食が発生し、放置することで老朽化が進みます。
木材も鉄骨も、水により劣化のスピードが早まり、通常の耐久年数よりもはるかに短い期間で老朽化が進みます。
雨漏りを見つけたら絶対に放置せずに、専門業者へ点検を依頼しましょう。
雨漏り修理にかかる費用は?賃貸でも自己負担になる?
実際に雨漏りが起きてしまった場合、気になるのが修理費用だと思います。
『雨漏りの原因』『雨漏りの場所』『建物の構造』などにより変わってきます。ここではおよその目安をご紹介いたします。
屋根からの雨漏り
屋根から雨漏りが発生した場合、部分修理などで済む軽度の雨漏りの場合は5〜20万円程度、建物の内部まで腐食が進み大掛かりな工事が必要になる重度の雨漏りの場合は100万円以上かかるケースもあります。
外壁からの雨漏り
外壁のヒビ割れやコーキングの劣化が原因の軽度な雨漏りの場合部分的な補修で5〜10万円程度、建物全体のコーキングを打ち替える場合には足場が必要になるので50万円程度となります。
ベランダからの雨漏り
ベランダの防水機能低下による雨漏りの場合、5〜30万円程度となります。
排水の詰まりが原因であれば数万円で済むケースもあります。
雨漏りの影響がどこまで広がっているかによって、修理にかかる費用は大幅に変わります。
大規模な修繕工事となれば100万円を超えていくことも珍しくなく、工事期間も長くかかりますので、早めの対策が必要です。
雨漏りの原因や解決策は専門家でないと分からない為、雨漏り点検の結果を待ち、見積を出してもらうのが一般的です。まずは無料診断をご利用ください。
賃貸物件の場合
お住まいが賃貸物件の場合、基本的には貸主側(大家さん)に修繕の義務が発生しますので、費用負担の必要はありません。
万が一賃貸物件で雨漏りが発生した場合は、不動産会社や貸主に連絡しすぐに対応してもらいましょう。
自分でできる雨漏り応急処置
雨漏りが発生してしまった場合、根本的な解決を素人が行うのは難しいです。
しかし専門業者に点検してもらうまでの応急処置としてできることがいくつかあります。
適切な応急処理により、被害の拡大を食い止めることが可能です。
ただし屋根の上など高所での作業は危険が伴いますので、無理せず専門業者が来るのを待っていただくことをおすすめいたします。
ブルーシートの設置
雨漏りの王道な応急処置としてブルーシートの設置があります。屋根など、水の侵入口と思われる場所をブルーシートで覆うことで、これ以上の水の侵入を防ぐ方法です。
大規模災害などで家が大きく破損し、かつ補修工事までに時間がかかるような場合に、一時的な対処方法としてとられることが多いです。
ブルーシートは安価かつ破損箇所を広く覆えることから、雨漏り対策としてはもっとも簡単な対処方法です。
しかし素人が屋根に登るのは大変危険でもあります。特に雨に濡れた屋根は滑るので、危険度がさらに高まります。
基本的に屋根の上に登って作業を行うのはおすすめしませんが、万が一行う場合には天気が回復した後屋根が乾いてから、安全を確保したうえで実施するようにしてください。
その際、絶対に一人で作業することがないようにご注意ください。
防水テープや補修スプレーによる防水対策
雨漏りしている箇所がわかっている場合、ホームセンターで売っている防水テープや補修スプレーを使うと、簡単な雨漏り対策が可能です。
雨漏りの発生箇所を発見したら、周りの汚れや水分をきれいに拭き取ります。空気が入らないようにピッチリと原因箇所の周りだけ貼り付けます。
あくまでも応急処置的なものですので、専門業者が来るまでに時間がかかる場合など一時的に対応しておくと良いでしょう。
コーキング
雨漏りの発生場所が特定出来ている場合にはコーキングを使用する方法もあります。ただしコーキングは慣れていないと扱いが難しい為あまりおすすめはしません。
なお、屋根のコーキングは自分ではやらず、専門業者の力を借りることをおすすめします。高い場所の作業は転倒の危険があり、素人判断でのコーキングはかえって雨漏りを悪化させる可能性があるためです。
まとめ
家のどこかで雨漏りしているのを発見したら、放置してはいけません。
鉄骨造・木造を問わず「水」は家を腐食させる原因となるため、雨漏りしている状態で何も対処をしないと、建物の耐久性が失われていきやがて家は老朽化してしまいます。
天井から雨漏りしている場合、建物の内部を水が伝って天井まで到達している可能性があります。素人判断では原因を突き止めたり水の侵入経路を確認したりすることが難しいため、専門業者に建物内部を確認、必要に応じて補修や交換などの作業をお願いしましょう。
必要に応じてホームセンター等で買えるもので応急処置を施しつつ、早急に専門業者へご依頼ください。
横須賀市内で雨漏りにお困りでしたら、当社でも対応可能です。お気軽にご相談ください。
★MS