【外壁塗装】サイディングとは?種類やメリット・デメリットなど詳しく解説!
投稿日:2022.8.28 更新日:2023.3.2

サイディングは、多くの建物で採用されている外壁材です。近年では、日本国内の7 〜8割の住宅の外壁材にサイディングが選ばれていますが、サイディングの種類やそれぞれのメリット・デメリットについて知らないという方も多くいらっしゃいます。
ここでは、サイディングの種類やそれぞれのメリット・デメリットについて、また、劣化症状なども詳しく解説していきます。
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サイディングとは
多くの住宅で採用されているサイディングは、パネル状の外壁材です。以前は、砂とセメントと水を練ってつくるモルタルと呼ばれる外壁材が主流でしたが、1990年代以降は外壁材はサイディングが主流となっています。
モルタルを塗る工法とは異なり、工場で製造されたサイディングボードを外壁に沿って貼り合わせて施工するため、施工期間が大幅に短縮できます。また、重さはモルタルと比べて金属系サイディングは約10分の1、窯業系サイディングは2分の1以下と軽量です。そのため建物への負荷が軽減し、耐震性も上がりました。
さらに、デザインが豊富で工業製品であるため、製品の品質が常に安定していることも大きな特徴です。
サイディングの種類
サイディングは、材質や機能性だけでも多くの種類があり、大きく4つに分けられます。ここでは、それぞれの種類別に特徴やメリット・デメリットについて、紹介します。
◇木質系サイディング
木材を板状にしたもの。ほかのサイディング材と比べて値段が高め。デザインを重視したい人に向いている。
・メリット
木の持つ素材感にぬくもりを感じられる。温かみのあるデザインにすることができる。断熱性が高い。
・デメリット
吸水性が高く汚れやすいなど、経年劣化によるダメージが大きいため、メンテナンスをこまめに行う必要がある。防火性の面では、ほかのサイディングと比較して劣る。
◇金属系サイディング
ガルバリウム鋼板などの金属を成型したもの。少し前までは「トタン」が一般的な素材でしたが、近年では「ガリバリウム鋼板」という素材が多く採用されている。窯業系に次ぐ人気の素材である。
・メリット
断熱性や遮音性が高い。窯業系のようにバリエーションはないが、金属ならではの素材感を活かしたスタイリッシュな外観デザインが可能である。軽量のため、自由自在に加工ができて施工しやすく建物への負担が少ない。耐用年数が長く、日々のメンテナンスがしやすい。
・デメリット
立地条件によっては、サビが発生しやすい。大きな衝撃によって凹む。窯業系と比べて少し割高である。
◇樹脂系サイディング
プラスチック製のパイプなどに使用される、塩化ビニルを主原料とする樹脂を成型したもの。高機能であるが、樹脂系サイディングを扱う業者が少ない。
・メリット
軽量である。耐震性・施工性・撥水性が高い。シーリング材を使用しないため、メンテナンス性も高い。樹脂系ならではの色調がある。
・デメリット
断熱性・遮音性・防火性はあまり高くない。日本での普及率は低く、そのためコストがかかる。
◇窯業系サイディング
セメント質と繊維質を主原料とした混合原料を成型したもの。圧倒的なシェア数があり、さまざまな商品が大量生産されているため、比較的安価である。
・メリット
耐震性・耐火性に優れている。色あせやひび割れが少ないため、メンテナンスが楽である。デザインやカラーのバリエーションが豊富である。
・デメリット
サイディングパネルのつなぎ目に使用するコーキングは、ひび割れなどの劣化が起きやすい。そのため、劣化した部分から雨水などが侵入し、雨漏りの原因につながる。
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サイディングの劣化症状
外壁は、日々太陽からの紫外線や雨風にさらされています。そのため、周辺の環境や立地条件の影響を受けて劣化していきます。塗料本来の耐用年数を保つためにも、定期的なメンテナンスは必要不可欠です。劣化症状をそのまま放置すると、雨漏りなどの原因につながりますので、注意が必要です。
ここでは、サイディングの劣化症状について解説します。サイディングの劣化症状は主に以下の6つです。
◇色あせ
新築時よりも外壁の色があせてきて、手で触れた時に粉が付く状態のこと。(チョーキング現象)
塗料は色を付けるための「粉」と水を弾く「油(樹脂)」を混ぜてつくられるが、紫外線が常に当たることによって、水を弾く「油(樹脂)」がなくなり粉だけになるためである。
◇ひび割れ
サイディング外壁は、色あせなどの劣化症状が進んで防水機能が失われると、雨の日に水を含んで膨張し、晴れの日に乾燥する。これを繰り返すうちに歪みが生じてひび割れが発生する。
◇苔・カビの発生
外壁が緑色や黒くなる。塗装の劣化により外壁が水を吸い込んで、空気中の苔やカビの胞子が付着して繁殖する。日中でも日当たりが悪い場合や、外壁の北面などは、雨が止んだあとでも乾燥しづらいため、苔やカビが繁殖しやすくなる。
◇コーキングの劣化
外壁同様に、紫外線によりコーキングも劣化していく。ゴム状のコーキングが固くなって縮んだり、サイディングとの間に隙間ができたり、ひび割れや亀裂が入ってしまう。
◇サイディングの反り
塗装の劣化により、水を含むようになったサイディングは膨張と収縮を繰り返す。その結果、太陽が当たる表面から乾くため反りが起きる。一度変形したサイディングは元には戻らないため、硬くて丈夫な特徴を持つ建材において、反りは末期症状である。
◇凍害・爆裂
ひび割れの症状を、そのまま放置しておくことによって起きる劣化症状である。ひび割れ部分に水が侵入し、侵入した水が寒い季節に凍り体積が増え、壁の内側から押し出して大きく欠けてしまう。
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まとめ
サイディングの種類や、それぞれのメリット・デメリットや劣化症状について解説しました。立地条件や周囲の環境によっても、劣化の症状や進行具合は異なりますが、どのサイディングも定期的なメンテナンスは必要不可欠です。ご自宅の外壁が、どの種類のサイディングなのかなど、参考にしていただけましたら幸いです。
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