破風板の劣化を放置すると大変!修理のタイミングは外壁塗装と一緒がおすすめ!
投稿日:2022.10.31 更新日:2023.3.2

屋根の側面に取り付けられている板を破風板と呼びます。ここは屋根や雨樋が近くにあり、水に触れやすいため、放っておいてしまうと痛んでしまいます。
メンテナンスというと外壁や屋根ばかりに注目してしまいますが、破風板もしっかりメンテナンスしておかないと腐食して工事代がかさんでしまいます。
破風板はあまりメジャーとはいえない部材かもしれませんが、みなさんが思っているよりも壊れてしまうことが多い場所ですから、破風板とはどんな部材か、どんなことに気を付けておけばいいのかポイントを押さえておきましょう!
目次
【破風板とは?】
破風板とは前述したように屋根の側面に取り付けられている板のことです。
正式には妻側(ケラバ)にある板を破風板と呼び、軒先のところを鼻隠しと呼びます。工事ではどちらも破風板と統一して呼ぶことが多いです。
そもそも妻側というのがわからないという方も多いはず。妻側とは建物の短手方向を指し、妻側の端部をケラバと呼びます。
少し専門的でわかりにくいかもしれませんが、よく見られる切妻屋根の正面を見た時に三角形になっているところを妻側やケラバと呼んでいます。破風板はその妻側にある板のことです。
【装飾や防火、防風の役割がある】
破風板の役割は防災や防風の役割があります。
破風板の下は小屋裏に繋がっていますので、強い風が吹き込むと屋根に負担をかけます。破風板は風を避けるために重要な役割を果たしています。
また、現在の住宅の破風板はケイカル板や窯業版など不燃材が使われていて、防火の役割も担っています。火のまわりが早い建物はあっという間に燃えてしまい、周辺の建物にまで火が燃え移ってしまいます。建物内に火がまわるとどんどんと燃えてしまうため、火が侵入してこないように不燃材の破風板で火の燃え移りを防ぎ、火災を抑制しています。
神社仏閣などの破風板は、板の幅が広く、彫刻を施しているものもあり、装飾としても重要な役割を担っています。
【破風板の素材】
先ほど出てきたケイカル板と窯業板は不燃材のため、発火が遅くなり、火災被害を抑えています。昔の住宅の破風板は木材が多く使用されていましたが、現在は窯業版やケイカル板などが主流になってきています。
これらの素材は、木材とは違い腐食もしませんので、耐久性にも優れています。(腐食はしませんが、水を吸うため、塗装しないと脆くなります)
【破風板のメンテナンスも忘れない!痛んでいると起こるリスク】
建物が経年劣化してくるように、破風板も例外なく年数とともに劣化してきます。
注意しなければいけないのが、破風板は過酷な環境にさらされているということです。
破風板は太陽の紫外線や風、雨にさらされています。屋根や雨樋のすぐ近くにありますから、水に触れやすいため、塗装が劣化していると水が染み込み、すぐに脆くなってしまいます。そして、脆くなった破風板は強風にあおられて飛ばされてしまうのです。
そのため、破風板は定期的に塗装しておく必要があります。
破風板は「太陽の紫外線」「雨」「風」が原因して劣化し、損傷します。また、高い場所にあるため、状態も確認しづらいということに注意しておきましょう。
【木材の破風板は腐食に注意!】
ケイカル板や窯業板は腐食しない素材ですが、木材の破風板は水を吸うと腐朽菌が増殖し、腐食します。
現在の住宅では新建材が主流ですが、木材を使用した破風板もまだまだたくさんあります。太陽光の影響を受けやすい破風板は、塗装も劣化しやすいですから、劣化が進む前に塗り替えをしましょう。
塗装は以下の劣化症状があります。塗り替えのサインを見逃さないようにしましょう。
【塗装の劣化症状】
・色あせ
・汚れの付着
・苔やカビの発生
・塗装の剥がれ
・チョーキング
など
劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご覧ください。
【破風板の修理だけで足場を立てるのはもったいない!】
もし、破風板が壊れてしまったり、腐食してしまったら交換または補修をしなければいけません。
しかし、ここで少し待ってください。
破風板は高所作業となりますので、足場が必要です。
足場代は15〜25万円ほどもかかる高額な費用が発生します。破風板だけを直すために、この費用を払うのはちょっと負担が大きいですよね。
本来なら損傷させないことが重要ですが、どんなにメンテナンスをしていても不慮な事故で被害を受けてしまうこともあります。
できるだけ費用の負担を軽減するためにも、破風板を修理しなければいけないときは、他の工事も一緒に行うことをご検討ください。
「工事する範囲が広くなれば工事代も高くなるじゃないか」と思われるかもしれませんが、足場代は設置ごとに費用がかかりますので、できるだけまとめて工事をしておく方が足場の重複が減り、トータルコストを抑えることができます。
破風板の修理と一緒に外壁塗装や屋根工事、コーキング工事など、足場が必要な工事もご一緒にご検討ください。
足場とコストについてはこちらの「外壁塗装はセットでおトク」をご覧ください。
【破風板の修理は当社におまかせください!】
ここまで破風板についてお伝えしてきました。破風板はあまり意識して見ない部材かもしれませんが、思っているよりも痛みが早く、放っておいてしまうと壊れてしまいます。
修理するにも高い場所にあるということがネックで、足場が必要になり、工事代も足場を必要としない工事と比べるとぐんと高くなります。
理想は劣化が進む前にメンテナンスをすることです。工事のタイミングは、外壁塗装と一緒がおすすめなので、これから塗装工事をお考えの方は破風板のメンテナンスもご検討ください。
大和工業は無料で建物診断を実施しております。定期的に点検をしておけば劣化も早期に発見ができ、被害が広がる前に対策ができます。
診断後はお客様のご要望に合わせて最適な工事プランをご提案いたしますので、お住まいのメンテナンスのことでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。
無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。
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