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破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

投稿日:2022.12.28 更新日:2023.3.2

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

建物にはいろいろな部材が取り付けてありまして、その数ある部材の中の一つに「破風板」という部材があります。

 

なんとなく専門用語っぽくて敬遠してしまいそうですが、屋根工事や外壁塗装工事では、意外と身近な部材でして、修理することもよくある部材です。

 

破風板はケラバ側の屋根の側面に取り付けられている板のことです。ここは屋根や雨樋が近くにあり、風雨にさらされているところですから、思っているよりもダメージも負いやすくなっています。そのまま放っておくと腐食してしまうこともあります。

 

本日は破風板とはどんな部材か、修理方法などを解説していきます!

 

【破風板とは?】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

はじめにもお伝えしたとおり、破風板はケラバ側の屋根の側面に取り付けられている板のところです。ちなみに軒先側は鼻隠しと呼んでいますが、ケラバ側も軒先側も両方とも破風板と呼んでいることもあります。

 

破風板がある役割は、

 

・風の侵入を防ぐ

・延焼を防ぐ

・軒樋の下地

・建物の装飾

 

などがあります。

 

【破風板の素材】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

破風板には「木材」「窯業系」「ケイカル板」「金属」「モルタル」などいろいろな種類があります。簡単ではありますが、以下に各素材の特徴や劣化の注意点をお伝えします。

 

【木材】

昔から使用されているのが木材です。木材は水を吸う性質がありますので定期的に塗装が必要です。塗装が古くなり、長期間水を吸い続けると腐食するため注意しましょう。

 

【窯業系】

窯業系は外壁材のサイディングでも用いられ、セメントと繊維質を原料としている素材です。衝撃や火災に強く、木材のように腐食しません。ただし、腐食こそしませんが、セメントを原料としているため、水を吸い続けると脆くなってきます。防水性を維持するためには定期的に塗装が必要です。

 

【ケイカル板】

ケイカル板は軒天井にもよく用いられ、ケイ酸カルシウムを原料とする不燃材です。不燃性ですから延焼を防ぎ、腐食もしません。ただし、撥水するわけではありませんので、窯業系と同じように水を吸い続ける状態にしておくと脆くなって穴が開いてしまいます。こちらも定期的に塗装が必要です。

 

【金属】

金属の種類によって耐久性は異なり、昔から使われているトタンは、メッキ層が脆弱すると錆びやすくなるため、定期的に塗装が必要です。また、鋼板製も同様に錆びやすいため、塗装で保護しておく必要があります。ガルバリウム鋼板は耐蝕性に優れ、錆びにくくなっています。木材の破風板を下地にしてガルバリウム鋼板製の板金を巻き付けているところもあります。

 

【モルタル】

モルタルを塗って仕上げている破風板もあります。モルタル外壁によく用いられている仕上げ方で、境がなく、一体感のある外観が特徴です。モルタルは吸水性がありますので、水が染み込まないように定期的に塗装が必要です。外壁と同じ模様を施していますので、もし塗装が剥がれると、補修するときに新しく模様を作り直す必要があります。

 

【破風板は腐食しやすい?】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

木材やモルタルなどの素材は水を吸うと腐食します。破風板は雨樋や屋根の近くにあり、水に濡れやすい場所ですから、これらの素材の場合は腐食にご注意ください。

 

また、ケイカル板や窯業板は、腐食こそしませんが、水を吸うと脆くなり、割れてしまう可能性があります。風にあおられる場所でもありますので、こちらも塗装で保護されていることが大切です。

 

劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」もご参考にしてください。

 

【破風板が腐食するとどうなる?】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

腐食や割れなどの損傷を受けると修理が必要になります。破風板の場合、2階にあるものは高所作業となりますので足場が必要です。足場は高さ2mを越える作業を行う際に必要と定められています。

 

「安全性の確保」「作業の効率性の確保」「工事の品質の確保」が足場を設置する目的でして、破風板の修理には欠かせません。

 

【破風板を修理するなら足場を有効に使いましょう!】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

足場は設置ごとに費用がかかり、相場は15~25万円ほどです。何度も設置すると、その分だけ費用がかかってしまいます。破風板の修理のためだけに足場を設置するのは割高ですから、工事を行うときは他の工事も併用しましょう。

 

有効に足場を使うことでコストの節約になります。例えば屋根や外壁の工事と一緒に行っておけば、足場は1回の設置で済みますが、別々に工事をすれば足場を設置した回数分だけ余計に費用を払うことになります。

 

別々に工事をすれば1回の工事代は安くなるかもしれませんが、トータルコスト(将来的に必要になる工事の合計金額)は高くなってしまいますので、足場を設置する工事を行う際は、このタイミングでできる高所作業の工事も一緒に行っておくことをおすすめします。

 

足場とコストについてはこちら「外壁塗装はセットでおトク」をご覧ください。

 

【破風板の修理方法】

破風板とはどんな部材?素材の種類と修理方法

破風板の修理方法は、

 

・シーリング補修

・パテ処理

・破風板の交換

・板金の取り付け

 

などがあります。

 

以下に各工事について簡単ではありますが、特徴をご説明します。

【シーリング補修】

破風板は一枚板で取り付けられているわけではなく、複数枚継いで取り付けてあります。接合部は隙間ができるため、シーリングを打っています。このシーリングも5~10年ほどで劣化してきますので、塗装工事のタイミングに新しく打ち直しておきましょう。

 

【パテ補修】

破風板表面がえぐれてしまったり、凹凸に荒れてしまっていて、ケレンだけでは平滑にしきれない場合は、パテを塗って補修します。パテ処理せずに塗装してしまうと見栄えが落ちてしまいますので、美しく仕上げるためにパテ処理を行っておくことが大切です。

 

【破風板の交換】

腐食や大きく割れてしまっている場合は、破風板の交換が必要です。交換する際は、同じ素材のものを使います。

 

木材の場合は、同じ樹種を調達して、もともとの破風板のサイズに合わせて加工して取り付けます。

 

ケイカル板も規格サイズがありますので、こちらも既存に合わせて材料を調達し、加工・取り付けを行います。

 

窯業系の場合は既製品だと模様が施されていることがあります。このような場合は見栄えを合わせるために同じ製品を取り寄せる必要があります。もし、同じものがない場合は類似品で対応することになり、多少見栄えが変わる可能性があります。

 

【板金の取り付け】

破風板の上に板金を取り付けることが可能です。耐蝕性に優れるガルバリウム鋼板の板金を取り付けることで水が染み込まなくなり、腐食を防ぐことができます。木材の破風板のように腐食しやすく、メンテナンスサイクルも短い場合は、板金を取り付けることで、メンテナンスの手間を軽減させることができます。

 

ここまで破風板の修理などをお伝えさせていただきました。破風板も建物の大事な部材でして、壊れていても大丈夫といったことはありません。破風板が壊れてしまったら、そこから被害を広げてしまう可能性もありますので、不具合が起こらないように定期的にメンテナンスをしましょう。

 

大和工業は無料で建物診断を行っておりますので、メンテナンスの際はお気軽にご相談ください。診断の後はお客様に最適な工事プランをご提案させていただきます。

 

無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

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