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下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは

投稿日:2019.1.16 更新日:2023.12.26

外壁塗装は様々な専門用語があります。

その数ある用語の中の一つが「ケレン」です。

 

「ケレン」は塗装工程にある下地処理の一つ。

下地を研磨して塗膜の付着力を高め、仕上がりを美しくする目的があります。

 

塗装は下地処理一つで耐久性が大きく変わってきます。

どんなにグレードの高い塗料で塗装しても、下地処理が疎かになっていると長持ちしませんから、これから塗装工事をされる方は、下地処理の重要性をぜひ押さえておきましょう!

 

本記事では、塗装で重要な下地処理の一つである「ケレン」について解説いたします。

 

【外壁塗装を行う前に知っておきたい「ケレン」とはどんな作業?】

下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは

建物を保護する塗膜は、下地に密着することで定着できます。

塗膜は下地の状態で左右され、塗装前に下地を良好な状態に調整しておくことが肝要です。

 

年数が経っていれば、その分だけ下地は荒れています。

そのまま塗装しても短期間で塗膜は剥がれてしまいますから、そこで塗膜の耐久性を保つ役割を果たすのが「ケレン」です。

 

それでは「ケレン」の役割と重要性をお伝えしていきます。

 

【ケレンの役割と重要性】

下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは

塗布面は「下地」「素地」に分類されます。

 

下地は、塗装する面のことでして、一般的に旧塗膜面(以前塗装されている面)を指します。

戸建て住宅の塗装工事は、旧塗膜面を活かして塗装するのが一般的です。

塗布面が下地と呼ばれる場合、その調整を「下地調整」と呼びます。

 

素地は、素材そのものを指し、未塗装となっています。

鉄、コンクリート、木材など様々な素材があり、改修ではなく、新規で塗装します。

塗布面が素地と呼ばれる場合、その調整を「素地調整」と呼びます。

 

調整する塗布面の状態で呼び方が変わりますが、塗布面を調整して塗膜の密着性や仕上がりを調整することは変わりません。

 

上記でお伝えしたように、塗膜は下地または素地に密着していなければ、長期間保つことができません

経年劣化で荒れた下地は、歪な面になっているため、調整せずに塗装すると見栄えも悪くなってしまいます

 

つまり「ケレン」はこちらの3つの大事な役割を担っています。

 

・塗膜の密着性を高めるため

・美しく仕上げるため

・塗膜の寿命を延ばすため

 

「ケレン」は外壁塗装を行う上で不可欠な工程ということをぜひ押さえておきましょう!

 

下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」もご参考にしてください。

 

【ケレンは4種に区分される】

ケレンは一般的に以下の4つに区分されます。

区分 説明
1種ケレン サンドブラストや剥離剤を用いて旧塗膜を除去。素地に戻します。
2種ケレン 電動工具や手工具を用いて旧塗膜を除去。素地に戻します。
3種ケレン 電動工具や手工具を用いて錆などの不純物を除去。旧塗膜を活かします。
4種ケレン 白亜化した粉化物や汚れなどを除去。旧塗膜を活かします。

 

1種〜2種ケレンは素地調整と呼ばれます。

橋梁、船舶(1種ケレン)や鉄塔、鉄骨構造物(2種ケレン)など大型な構造物・建築物に用います。

 

3種〜4種ケレンは鉄筋コンクリートや戸建て住宅に用います。

一般的に3種ケレンを多く用い、4種ケレンは目荒らしとも呼ばれており、良好な下地を研磨し、細かな傷をつけて塗膜の接着面積を大きくすることで塗膜の付着力を高めます。

 

【外壁塗装工事は、主に付帯部と凹凸の激しい外壁にケレンを行います】

戸建て住宅など一般的な外壁塗装で行うケレンは、基本的に手作業(電動工具や手工具)で行われるため、建物全体に行うとなるとかなりの労力と時間を必要とします。

 

通常では、旧塗膜面を活かして塗装を行いますので、塗装面積が広い外壁は高圧洗浄後、下塗り剤で下地を調整、付帯部はケレンを行い下地調整を行います。

 

下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは

付帯部とは外壁や屋根以外の部材のことを指します。

破風板や軒天井、雨樋、シャッターなどが付帯部に該当し、塗装面積も外壁ほど大きなものではありません。

付帯部は洗浄後、ケレンを行って下地を調整してから塗装を行います。

 

付帯部についてはこちらの「付帯部とは?外壁と一緒に塗装した方がいい?」をご覧ください。

 

稀にですが、外壁全体にケレンが必要な場合もあります

石粒仕上げになっている外壁は、通常の外壁とは違い、凹凸が大きくなっているため、塗膜の付着力が低下し、塗装してもすぐに剥離する恐れがあります。

 

塗膜の密着性が懸念される外壁は、全体にケレンを行って凹凸な面を平滑化します。

効率よく作業を行えるように電動工具のディスクサンダーを使用しますが、下地調整に時間と手間が掛かり、塗装工事の相場価格よりも高くなる傾向です。

 

ケレンを含む下地処理は、塗装が仕上がると隠れてしまいます。

塗装の品質にとても影響する工程なので、業者とは綿密にお打ち合わせを行い、下地処理について具体的に説明をもらうことをお勧めします。

 

業者選びについてはこちらの「塗装屋選びのポイント」をご覧ください。

 

【まとめ】

下地調整時に行う、ケレン作業の重要性と役割とは

「ケレン」はサンドペーパーやディスクサンダーなどを用いて下地を研磨・調整し、塗膜の付着力と塗装の美観を向上させるために行います。

 

下地処理一つで塗装の品質は大きく変わってきてしまうため、これから工事を行う方は、ケレンを含む下地処理の重要性をぜひ押さえてから、工事を行いください。

 

大和工業は無料で建物診断を実施しております。

これから外壁塗装をお考えの方は、お客様のご要望に沿った最適な工事プランをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

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