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雨どい、こんな症状が出たら要注意!修理費用の相場もご紹介

投稿日:2019.3.6 更新日:2023.7.28

屋根に降り注いだ雨水や雪解け水を地面へ流す「雨どい」。ただ水を流すだけだと思われがちな雨樋ですが、実は雨樋のおかげで家が大変長持ちする重要な役割を担っています。

しかし経年により雨樋は劣化するもの。

 

劣化が進むとさまざまな不具合が発生し、家そのものを傷める原因になってしまいます。

 

そこでこの記事では、雨樋の役割や発生しやすい不具合について解説します。

雨樋に破損があった場合にDIYは可能かどうか、専門業者へ修理を依頼した場合の価格についても説明します。

ぜひ最後まで読んでいただきご自宅の雨樋に破損がないかチェックしてみてください。

 

 

雨樋の破損がなぜ家の腐食を引き起こすのか?

木造住宅の場合、腐食の一番の原因は「水分」です。木材に水が入り込んだり、湿度の高い状態にあったりすることで「腐朽菌」という菌が繁殖し、木材が徐々に腐食していきます。

屋根や外壁のように雨を直接受ける箇所は、建築時に防水加工を施していることが多いです。

しかし雨漏りなどにより本来濡れるはずのない場所が濡れてしまうと、そこから腐食が始まってしまいます。

 

腐食は床下の土台や窓の周りなど、普段は目にしないような場所から始まることが多いです。

見えない箇所なので気付いたときには腐食が進んでしまい、大がかりな修理や交換が必要になっていることも良くあります。

家を少しでも長持ちさせるために、「水」への対策は手厚くしておくことが大切です。

 

 

雨樋の役割と各パーツの名称

雨どいの役割は、家が受けた雨水を適切な場所に流すことです。雨や雪解け水は屋根から外壁を伝って地面へ落ちていきますが、何も誘導がないと想定外の箇所に流れてしまい、建物の基礎や外壁を痛めてしまう可能性があります。

雨どいが雨水の通り道の役割を果たすことで、腐食しやすい場所を避けて地面まで水を流すことができるのです。

 

雨どいは、大きく分けて3つの部分から出来ています。

 

 

 

①軒樋(のきどい)

軒先に沿ってぐるりと屋根を一周している部分です。屋根から流れ落ちる雨水や雪解け水は、まずこの軒樋で受ける形になります。日焼けによる経年劣化が最も多い部分です。

 

 

②集水器

軒樋を通ってきた雨水や雪解け水が集まるところです。集水器に集められた水は、そのまま竪樋に流れていきます。

激しい雨のときなど、軒樋から流れてくる水量が多い場合には、竪樋に送るスピードを調節する役割も果たします。

 

 

③竪樋(たてどい)

集水器に集まった雨水や雪解け水が外壁を伝って地面に降りていく部分です。多くの場合、家の角の部分に竪樋のレールが設置されています。

 

これら3つのパーツが合わさって「雨どい」と呼ばれます。軒樋や竪樋は家の外観に大きく影響するため、注文住宅の場合は既製品を使わずオーダーメイド品を設置することも多いです。

 

 

雨樋によくある故障・不具合

お客様からよくご相談いただく雨樋の故障をご紹介します。

雨樋が以下のような状態になっていたら、修理もしくは交換が必要ですのでご確認ください。

 

 

ゆがんでいる、たわんでいる

雨樋は、突風や台風などの暴風雨の影響でゆがんでしまう場合があります。

当社も、台風直後はお問い合わせが増え、伺ったお宅には軒樋自体が飛ばされてしまったというお客様もいらっしゃいました。

 

雨樋は軽量化のため、塩化ビニール製のものが多く使用されています。塩化ビニールは経年劣化があるため、手入れをしていてもだんだんと歪んだり撓んだりしていきます。特に日当たりの良い部分は温度差や紫外線などの影響で劣化が進みやすいです。

また大雪が降り屋根に積もった場合、その雪や溶けた水の重さで軒樋部分が歪むこともあります。

 

 

一部が脱落している

 

風に煽られ飛ばされてしまった雨樋

 

雨樋の経年劣化がすすむと軒樋や竪樋が脆くなり、一部が脱落しているような状態になります。
台風のような激しい雨風や雹などにより強い刺激を受けると、雨樋が破損し脱落することがあります。

 

集水器の脱落というケースも見落とせません。集水器は性質上多くの水が集まるため、それだけ不具合も出やすくなります。集水器本体の脱落や、集水器と竪樋をつなぐエルボの脱落などが起きていたら要注意です。

 

 

雨樋の詰まり

雨どいの中に泥やホコリ、落ち葉などがたまっていくと、詰まりの原因となります。

また、雨樋の内部にカビやコケなどが発生すると雨水の排水が邪魔され、雨水が溢れてしまうこともあります。

軽い詰まりであれば、原因となっている落ち葉や汚れなどを取り除くことで解消できますが、酷い詰まりだと交換が必要になるケースもあります。

ゆがみやたわみ、設置場所のズレなどは、正常な状態が分からないと判断が難しいかもしれません。軒樋は家の高い場所にあるので難しいかもしれませんが、できる範囲で普段から状態をチェックし、異常があればすぐに気付けるのがベストです。

 

 

雨樋の修理、DIYは可能?

雨樋に破損や脱落があった際、自分で直そうと考える方もいらっしゃるでしょう。

軒樋や竪樋に使われるレール・管はホームセンターで誰でも購入できるため、取り付けも簡単だろうと思われるようです。

 

ですが、雨どいのDIYはあまりオススメできません

特に軒樋は高い所での作業となるので、DIY作業中に転落するリスクがあります。

しかも、ただレールをつければ良いわけではなく、水が流れるスピードを考慮した水勾配をつけて設置する必要があります。

これは想像以上に技術が必要とされる作業でもありますので、雨どいに不具合が出た場合は、専門業者に頼んで修理や交換の対応をしてもらうようにしましょう。

 

 

普段からできる雨樋のメンテナンスは?

雨樋のDIYはオススメできませんが、下記のようなメンテナンス作業であれば誰でもできます。

雨樋を長持ちさせるため、また家を長持ちさせるために定期的なメンテナンスを行いましょう。

 

 

詰まりの原因となるゴミや汚れを除去する

軒樋であればたまったゴミを取り除く、竪樋であれば勢いよく水を流したり、パイプクリーナーなどを活用して流れを良くすることができます。

本格的に詰まる前に原因を取り除いておくことで、詰まりや破損、雨漏りの発生を防げます。

 

 

雨どい専用の補修テープで応急処置をする

軒樋や竪樋に軽い割れや欠けなどの破損がある場合、ホームセンターなどに売っている雨どい専用の補修テープで簡単な補修は可能です。

破損部分の雨漏りなどを一時的防ぐことができ、家を傷めるリスクを下げることができます。

ただし高所の作業は大変危険なため、自分で行うのは手の届く範囲のみに止めましょう。

また、補修テープはあくまで応急処置であり、テープのみで長期間やり過ごすのは状態を悪化させることもあります。

補修後は早めに専門業者へ修理・交換の対応を依頼しましょう。

 

 

雨樋交換を依頼した場合の価格

雨樋の修繕や交換に関する費用は、局所的なのか広範囲なのか、あるいは全体的な交換になるのかなどによって大きく異なります。

局所的な対応のみであれば1〜3万円でおさまることもありますが、全体交換など大がかりな対応となる場合は足場代も入るため50~60万円ほどかかるケースが多いです。

 

 

雨樋修理、保険は使える?

台風や強風などで雨樋が破損した場合、突然の出費に困ってしまいますよね。

自然災害による雨樋破損が起きた場合、加入している火災保険によって保険適用での修理が可能になることがあります。

破損に慌てず、まずはご加入の保険会社に問い合わせをしてみてください。

保険申請は『自然災害による不具合が発生してから3年以内』の申請が必要なため、早めに保険会社へ確認し、申請するようにしましょう。

 

 

まとめ

木造住宅の腐食を防ぎ、長く快適に住み続けるためには、雨どいの存在が欠かせません。雨樋があることで、家の大切な柱などを雨水から守ってくれています。

 

雨樋は消耗品です。

塩化ビニール製の雨樋は、設置後15~20年ほどが交換のタイミングだと言われています。

外壁塗装や屋根塗装などの機会があればぜひ、雨樋のチェックと必要に応じた修理・交換対応をあわせて実施するようにしましょう。

 

当社では現地調査を無料で行なっています。

お住まいの雨樋に気になる点がありましたら、お気軽にお問合せください。

 

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