塗装後の状態を長く維持する外壁掃除の方法を解説!
投稿日:2019.6.12 更新日:2023.9.29

「自分でできる外壁掃除の方法を知りたい」
「外壁が汚れる原因は何か知りたい」
「自分で外壁掃除をおこなう際に必要な道具を知りたい」
マイホームをお持ちの方の中には、このように思う方は多いのではないでしょうか。
この記事では、自分でできる外壁掃除の方法や、外壁汚れの原因について解説します。
大切なお住まいをキレイに保つにはメンテナンスが必要です。ぜひ参考にしてみてください。
目次
なぜ外壁は汚れるの?
外壁の汚れは、主に5つの主に原因に分けられます。
・排気ガスや大気中のホコリ
・雨だれによる付着
・コケ・藻・カビの発生
・塗料の経年劣化
・コウモリ・鳥のフン
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
排気ガスや大気中のホコリ
自動車の排気ガスや空気中に飛び散るホコリは、外壁に頑固な汚れを形成します。
特に交通量が多い地域や、都市部など多くの人が生活する場所では、こうした汚れが集まりやすいです。
排気ガスやホコリによってできた汚れは、高圧洗浄機や散水ホースを利用して、定期的に洗い流すことで汚れを取り除きます。
雨だれによる付着
雨水が流れる場所では、排気ガスやホコリを含んだ水滴が滴り、黒く汚れた垢がこびりつくケースがあります。
放置しておくと大気中の油分も壁に吸着し、水だけでは落としにくい汚れが形成されます。
コケ・藻・カビの発生
湿った場所や日陰では、コケやカビが発生しやすく、外壁が黒ずんだり緑色に変色したりします。
特に日当たりが悪い北側で見られる光景です。
外壁専用の防カビ・殺菌効果のある洗剤を使用し、定期的に掃除をすることで発生を防げます。
塗料の経年劣化
紫外線などの影響で塗料が剥がれたり、塗料にヒビが入ったりします。
塗料が剥がれてしまうと、塗装に含まれる防水効果も低下し、最悪の場合、壁面が崩れるリスクもあります。
塗料が剥がれたり、ヒビが入るなどの症状が現れたら、塗装の塗り替えを検討する必要があります。
コウモリ・鳥のフン
コウモリや鳥のフンも、壁面の汚れや劣化の一因となります。
これらの排泄物は酸性であり、外壁材にダメージを与えます。
コウモリや鳥のフンで外壁が汚れたら、外壁専用の洗剤を利用して掃除し、汚れをキレイに洗い流しましょう。
外壁汚れを放置するとどうなる?
汚れた外壁を放置すると、以下のような症状が現れる可能性があります。
・美観が損なわれる
・塗料の効果が低下する
・建物の内部にまで影響を及ぼす
それぞれ解説します。
美観が損なわれる
外壁の汚れを放置すると、外から見た家の美観が低下します。
美観が失われると、どれだけ家の中を綺麗にしても古びた印象を与えてしまい、清潔感や高級感は欠けてしまうでしょう。
時間が経つほど大掛かりな掃除が必要になるので、定期的にメンテナンスをおこなうのがよいでしょう。
塗料の効果が低下する
外壁汚れを放置すると、塗料の機能性が徐々に低下します。
外壁塗料には、耐水性や断熱性などさまざまな機能がありますが、時間の経過や汚れの放置により、効果が薄れてしまいます。
例えば、防水機能を持った塗料に汚れが付着してしまうと、雨水などが外壁に浸みやすくなり、雨漏りなどの原因につながります。
住宅を長持ちさせるためにも、外壁を清潔に保つことは重要です。
建物の内部にまで影響を及ぼす
塗料の機能が低下しているにもかかわらず、さらに外壁汚れを放置し続けると、建物の内部にまで影響を及ぼします。
例えば、外壁の汚れにより、外壁にサビが発生してしまうと、建物内部の木材まで腐食する可能性があります。
建物内部の木材が腐食してしまうと、建物全体を修繕するために莫大な費用がかかります。
外壁汚れを放置して、取り返しがつかないことにならないように、外壁の健康を守る意識が大切です。
自分でできる外壁の掃除方法
自分でできる外壁の掃除方法を解説します。
手間や時間をかければ、業者に依頼するより費用を抑えて外壁をキレイにできます。
準備するもの3選
自分で外壁掃除をおこなうために、準備するものはたったの3つです。
・ブラシ
・ホース
・外壁用洗剤
ブラシ
ブラシは外壁の素材に合わせて選ぶのが基本です。
・凹凸のある外壁(モルタル外壁)
柔らかい毛のブラシがおすすめです。
・表面が平滑な外壁(サイディング外壁)
大きなスポンジがおすすめです。
凹凸が多い外壁の場合、市販のスポンジを使用すると、スポンジがボロボロになる可能性があります。
手が届かない場所を掃除する際は、伸縮機能があるブラシを準備すると、スムーズに掃除ができます。
伸縮ブラシを使用しても届かない箇所の掃除には、脚立を使用する方法がありますが、素人が高所作業をおこなうと怪我のリスクが高まるため、おすすめできません。
ホース
外壁掃除は基本水洗いでおこないます。
そのため、ホースがあると簡単に汚れを洗い流せるでしょう。
コケやカビなどの頑固な汚れは、高圧洗浄機やブラシなどを使用してしっかり落とすのがおすすめです。
外壁用洗剤
自宅にあるもので外壁掃除をしたい方には、中性洗剤がおすすめです。
中性洗剤では、外壁についた簡単な汚れを落とすことができます。
ただし、研磨剤が含まれた洗剤を使用すると塗装が傷む可能性があるので、研磨剤を含まない洗剤を選びましょう。
雨だれによってできた黒ずみなど、中性洗剤では落ちない頑固な汚れには、外壁用洗剤がおすすめです。ホームセンターなどに売っている外壁用洗剤を使用すれば、業者に頼まなくてもある程度の汚れをキレイにすることができます。
外壁用洗剤でも落ちない、コケやカビなどの汚れはコケ用洗剤を使用してみると良いでしょう。
掃除の手順
自分でできる掃除の手順は4つです。
水洗いする
まずは水洗いで、外壁についた土やホコリなどの汚れを落としていきます。
高圧洗浄機を使用すると、効率よく外壁汚れを落とせます。
外壁用洗剤で汚れを落とす
次に、洗剤を使用して頑固な汚れを落とします。
スプレータイプの外壁用洗剤は、外壁に直接散布し、ブラシで磨いていきます。
自宅にある中性洗剤を使用する場合は、スポンジに馴染ませて磨いていきます。
水で流す
洗剤をつけて外壁を磨き終わると、洗剤がしっかり落ちるまで水で洗い流します。
このとき、洗剤の洗い残しがあると、外壁の劣化につながる可能性があるので、ホースなどを使ってしっかり洗い流しましょう。
乾燥させる
洗剤を洗い流したら、よく乾燥させます。
早く乾燥させるために、雑巾などで水気を取り除くのがおすすめです。
外壁掃除をおこなう際の注意点
外壁掃除をおこなう際の注意点は、以下の5つです。
強く擦りすぎない
外壁掃除でブラッシングをする際は、強く擦りすぎないように注意します。
外壁を強く擦ると、外壁の表面に傷がつき、汚れがさらに付着しやすくなる可能性があります。
ブラシやスポンジを使用する際は、とにかく優しく磨くことを心がけましょう。
天気がよい、風のない日におこなう
外壁掃除は、天気がよく風の少ない日におこなうのがおすすめです。
天気がよくないと乾燥に時間がかかります。また、風が強いとほこりや土が舞い、掃除をしても汚れが外壁に残る可能性があります。
事前に外壁の状態を確認する
外壁掃除をはじめる前に、必ず外壁の状態を確認しましょう。
外壁塗装のひび割れや剥がれがある状態で外壁掃除をおこなうと、水が内部に染み込むなど、さらに状態を悪化させる要因になります。
実際に目視で確認し、気になる点があれば早めに外壁塗装業者に診てもらうのがおすすめです。
どのような症状が出たら外壁塗装業者に診てもらえばよいか分からない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
当社では、外壁診断士が無料で点検をおこないます。気になる点があればお気軽にご連絡ください。
高所作業をおこなわない
外壁掃除では、高いところの作業は自分でおこなわないようにしましょう。
高い脚立を使用して外壁掃除をすると、足を踏み外して怪我をするリスクが高まります。
2階以上の外壁や、3メートル以上の高い壁を掃除するときは、業者に掃除の依頼をするのが望ましいです。
まとめ
・外壁の主な汚れには、「排気ガスや大気中のホコリ」や「雨だれによる付着」などが原因
・汚れた外壁を放置すると、「美観が損なわれる」「防水効果が低下する」などの症状が現れる
・自分で外壁掃除をおこなうために準備するものは、ブラシ・ホース・外壁用洗剤のみ
・自分で外壁掃除をおこなう際は、高所作業は控える
この記事では、自分でできる外壁掃除の方法や、外壁汚れの原因などについて解説してきました。上記のポイントを参考に、自宅の外壁をキレイに保ちましょう。
当社では、累計3000棟以上の施工実績をもとに、外壁に関するお悩みを無料でサポートさせていただきます。ぜひお気軽にご連絡ください。