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屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

投稿日:2023.1.30 更新日:2023.3.2

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

屋根は太陽の紫外線や雨、風にさらされて建物の中で最もダメージを受けやすい場所です。普段目にする機会が少ない場所なので、気づいた時には劣化が進んでいたというケースもあります。

 

屋根塗装は下からだとどんな作業をしているか見ることができません。業者の中にはお施主様から見えないことをいいことに工程を省いて手抜き工事をする業者もいますので、きちんと屋根塗装の知識を見つけておくことが大切です。

 

工事の流れを知っておくことで工事の品質を守り、信頼できる業者に工事を依頼することにも繋がりますので、ぜひ屋根塗装の知識を深めてください。

 

本日は屋根塗装が必要な屋根材と屋根塗装の流れ、工事の注意点などをお伝えします!

 

【屋根材の種類と塗装が必要な屋根】

【スレート】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

スレートは天然石を使用した「天然スレート」とセメントと繊維を混合して作る「化粧スレート」の2種類があります。

 

現在住宅に普及しているのは化粧スレートでして、シェア率が高い外装材メーカーのケイミューから販売されている「カラーベスト」「コロニアル」と商品名で呼ばれていることもあります。

 

スレート自体に防水性はありませんので、10年を目安に塗装が必要です。

 

【瓦(日本瓦・洋瓦・セメント瓦】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

瓦には「日本瓦」「洋瓦」「セメント瓦」があります。

 

日本瓦は日本では馴染み深い屋根材でして、粘土で焼成して作られます。非常に耐久性が高く、焼きつけて色がついていますので再塗装する必要はありません。

 

洋瓦も日本瓦と同じ粘土を原料としており、洋式瓦とも呼ばれているとおり海外の住宅に多く用いられています。現在では日本でも販売されています。洋瓦も焼きつけで色をつけているため塗装不要です。

 

セメント瓦は瓦の形状に似せて作ったセメントを原料とする屋根材です。セメントは吸水性があり、塗装で防水性能を保っています。塗装が古くなると水を吸って脆くなってしまうので、塗り替えが必要です。

 

【金属屋根(トタン・ガルバリウム鋼板)】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

金属屋根は「トタン」とガルバリウム鋼板があります。

 

トタンは亜鉛メッキ鋼板のことで、メッキ層で防水性能を保っています。メッキ層が摩耗すると水や空気に触れやすくなり、錆が発生するため定期的に塗装が必要です。

 

ガルバリウム鋼板はアルミ、亜鉛、シリコンで構成する金属でして、現在主流の金属です。非常に耐食性に優れており、基本的に塗装する必要はありません。ただし、メッキ層に傷がついたり、摩耗したりした場合は、錆の侵食を防ぐために塗装が必要です。

 

【屋根塗装が必要な屋根材】
塗装が必要な屋根材 塗装不要な屋根材 防水工事が必要な屋根

・セメント瓦

・スレート

・トタン屋根

・日本瓦

・洋瓦

・陸屋根

すべての屋根に塗装が必要というわけではありません。塗装が必要な屋根はセメント瓦、スレート、トタン屋根です。

 

金属屋根でもガルバリウム鋼板は、基本的に塗装をする必要はありませんが、メッキ層が剥がれるとそこから錆が広がってしまうため、塗装が必要です。ガルバリウム鋼板の塗装は専用の下塗りが必要ですので、塗装実績のある業者に依頼することをおすすめします。

 

陸屋根は一部折半屋根を設けているところを除いて防水工事がされています。防水工法はウレタン防水やFRP防水、シート防水、アスファルト防水などがあり、工法や状態、施工場所に応じて、適切なメンテナンスが必要です。

 

当社は防水工事も承っております。防水のメンテナンスの際はお気軽にご相談ください。

 

詳しくはこちらの「防水工事」をご覧ください。

 

【屋根塗装を考える時期】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

塗装する時期は耐用年数が一つの目安となりますが、これはあくまでも目安です。屋根は太陽光や風雨に日夜さらされているため、日が経つごとに劣化が進行しています。

 

塗り替えが必要になるのは以下の状態や症状です。

 

・チョーキングが起きている

・塗装が剥がれている

・塗装が色褪せている

・メッキ層が摩耗している

・汚れが目立っている

・コケが発生している

・錆が発生している

 

上記の症状は塗装が劣化しているサインとなります。塗り替えが必要かは実際に屋根を見ないと判断ができませんので、これらの症状が出ていましたら一度屋根点検を実施ください。

 

劣化症状についてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。

 

【屋根塗装の流れ】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

それでは次に屋根塗装の工程と流れについてお伝えします。屋根塗装は以下の流れで進みます。冒頭でも触れたように一つの工程ミスが塗装の品質に大きく関わりますので、どんな流れで工事が進むのか、どんな工程内容なのか知っておきましょう。

 

1 足場組み立て設置
2 高圧洗浄
3 下地処理・補修・コーキング処理
4 下塗り
5 縁切り
6 中塗り〜上塗り
7 最終点検〜足場撤去

 

【1:足場組み立て設置】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

高いところでの作業は足場が必要です。足場には飛散防止用にメッシュシートを取り付けます。

 

足場代の節約についてはこちらの「外壁塗装はセットでおトク」をご覧ください。

 

【2:高圧洗浄】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

汚れやコケなどの不純物が付着した状態だと塗装の密着性が悪くなります。足場を設置した後は、これらの汚れを洗い流すために高圧洗浄を行います。

 

【3:下地処理・補修・コーキング処理】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

屋根材のひび割れ補修、屋根材の差し替え、棟板金の継ぎ目コーキング処理、棟板金のケレン、棟板金の釘打ちなどをここの工程で行います。塗装前に下地を調整することで耐久性を高め、不具合を防ぐことができます。

 

下地処理についてはこちらの「塗装前の下地処理」をご覧ください。

 

【4:下塗り】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

シーラーやプライマーで下塗りをします。下塗りは下地と塗装の密着性を高める効果があります。下塗りした塗膜が塗料の吸い込みを抑えて塗装ムラを防ぎます。棟板金や雪止めなどの鉄部は錆止めを塗ります。

 

【5:縁切り】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

縁縁切りは屋根材の重なりに隙間を設ける作業です。現在はタスペーサーを使用するのが一般的です。従来の皮すきやカッターで塗膜に切り込みを入れる場合は塗装後に縁切りを行います。縁切りは雨漏りを防ぐ重要な工程です。

 

縁切りとタスペーサーについてはこちらの「スレート屋根と塗装の際の縁切り・タスペーサーとは」をご覧ください。

 

【6:中塗り〜上塗り】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

中塗りと上塗りのことを上塗り1回目、上塗り2回目とも呼びまして、同じ上塗り塗料を塗り重ねる工程です。基本的に2回塗りですが、塗膜が薄くなる場合は再度塗料を塗り重ねる必要があります。この工程は上塗り用塗料を使用し、屋根材の保護と美観性を向上させる役割があります。

 

【7:最終点検〜足場撤去】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

最作業を終えたら傷や塗り残し、不具合がないか確認します。お客様から仕上がりの御了承をいただけたら足場を撤去します。足場撤去時も屋根や外壁などを傷つけないように慎重に行うことが大切です。

 

【屋根塗装の注意点】

屋根塗装工事の流れと塗装が必要な屋根材、塗装工事の注意点を解説

屋根はなにも遮るものがなく、外壁よりもダメージを負いやすい場所です。

 

屋根が先に劣化してしまわないように塗装をするときは、外壁よりもワンランク上の塗料を選ぶことをおすすめします。大和工業は無料診断を行なっており、診断後に最適な塗料をご提案させていただきます。

 

無料診断についてはこちらの「プロが見る無料診断」をご覧ください。

 

屋根塗装を行う際は以下のことにご注意ください。

 

・施工内容に誤りがないか見積もりをよく確認する

・下塗り、中塗り、上塗りと塗装回数に誤りがないか

・縁切りが行われているか

 

各工程の作業を確認できるように施工写真を残しておくことも大切です。工事を依頼するときは、施工写真を撮ってもらうように業者に依頼しましょう!

 

外壁塗装の工事の流れについてはこちらの「外壁塗装工事の進捗状況がわかる!工事の流れと作業内容を解説」をご覧ください。

 

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